退職者新組織準備会答申

2006.1.10.

神高教執行委員会 殿

退職者新組織準備会

代表 中野渡 強志

 退職者新組織準備委員会は、4回の審議を経て、諮問された「神高教退職者新組織」について検討しここに結論を えたので報告する。執行委員会は、本報告を踏まえて早急に具体化されるように要望する。

1 委員 中野渡強志(神奈川総合産業) 井関茂(茅ケ崎) 武田麻佐子(藤沢工科) 山崎郁男(永谷)
  地代所達也(元組合員・鶴見) 横山滋(元組合員・向の岡) 山際正道(元組合員・湘南)

   互選により中野渡強志を代表に選出した。

2 開催日時  83日 105日 1122日 1221
   以上4回開催した。

3 執行委員会よりの諮問内容

 神高教・神高教退職者を取り巻く状況は、それぞれ大変厳しいものがある。この状況を打ち破り私たちの要求 に沿った運動前進に向けて、神高教組合員で退職した方を組織する「退職者新組織」が必要になっているのではないか。

4 答申内容

 本準備委員会は、前述した執行委員会からの諮問に対して4回の会議を開催して、検討した結果を以下報告する。

前文

神高教組合員の退職者は年々増加しており、2015年ごろそのピークを迎えると考えられます。
本格的高齢者社会の到来の中、退職者をめぐる状況は,医療・年金・介護など様々な問題が生じています。
そのため退職者自らの生活と権利を守るための運動の必要性も、大きくなっています。一方戦後教育労働運動が作ってきた反戦・平和、反差別・人権、民主主義、民主教育などにも厳しい現実が押し寄せています。時代の要請により変革に努力しその実現を図ると共に、戦後社会が培ってきた諸制度の精神を守り育てることも重要です。現職者の神高教運動も厳しい現状の中、懸命に運動展開を図っています。この状況に対して退職者が、現職と共に腕を組んで運動する必要性も大きくなっています。現在の「神奈川県立学校教職員退職者会」を大切にしながら、新たに運動を担い、神高教を支援する組織の結成が求められています。早急な「退職者新組織」の結成を提起します。

「退職者新組織」結成に当たっては、次の諸点を要望します。

具体的内容

@ 神高教の方針に沿って新組織の結成を図る。
A 「神高教シニア運動」の神高教の上部団体退職者会加入については、神高教方針を尊重する立場から協議し、その実現を図る。
B 神高教との連携の中で諸活動に取り組む。
C 運営に必要な費用などは、神高教が支援する。
D その名称は、既存の「退職者会」と混同されないために「シニア」などの言葉によって区別を明 確にする。「神高教シニア運動」などが検討の対象となるのではないか。
E 神高教退職者の加入を得るため神高教が積極的に支援する。
   そのためには原則として毎年の神高教退職者は、全員加入するように協力する。
   加入金は、神高教が負担する。
F 運動への参加は、原則として任意の主体的参加とする。
G 運営にあたっては、以下の点に留意する。
・ 役員会・事務局を設ける。
・ 役員に年齢制限を設ける。
・ 事務局は、退職者の中から依頼する。
・ 諸集会などへの参加者には、旅費・行動費は支給しない。
   行動参加には、地域通貨・プリペイドカードを支給する。
   会員の継続加入意思の確認をおこなう。
仲間として培ってきた意識、参加してきた運動への情熱はそう簡単に冷めるものではありません。
「集会や行動にたまには参加してみようか。」、「ともに活動した仲間の顔でも見に行こうか。」、「現場はきついだろうから、少しは神高教の運動をサポートしようか。」など、思ってらっしゃる方が少なくありません。また、教育などの情報を欲している方もいらっしゃいます。「動員」ではなく、自分の都合で気軽に「組合活動」に参加できる。そのようなつながりをめざしています。
神高教とともに歩く退職者組織の結成について、建設的なご意見をお寄せください。