退職後の
様々な生活スタイルで意見交換が

第2回交流集会が開催される

2010年11月6日(土)午後3時より高校教育会館でシニア運動主催の第2回交流集会が開催されました。テーマは「再雇用とシニアライフ」で再任用・非常勤の体験交流とシニアライフのあれこれを交流しようという趣旨で行われました。参加者は15名と昨年よりもやや少なかったが、和やかな雰囲気で話し合いが行われました。司会は昨年に引き続いて三橋副代表が務め、まず神高教書記長の佐藤治氏から挨拶があって、修学旅行の一部支援募金と高校生平和大使へのカンパの御礼の後、県労連交渉の状況が報告されました。残念ながら、常勤に合わせて再任用・非常勤の給料が引き下げられるとのことでした。
 自己紹介として全員に近況報告を兼ねてテーマについて語ってもらいました。再任用を3年間同じ定時制で続けている人もあれば、毎年職場が変わり同僚との意思疎通がままならないという人もいました。なかには再任用をしながら積極的に組合活動にも参加している人もいて、若い同僚が教材研究も満足にできず忙しそうにしている様子を語っていました。非常勤をしながらボランティアでユニセフ協会や社会福祉協議会で働いている人、ボランティアでパソコンを地域の年配者に教えている人やフリースペースで子どもたちを対象にしたパソコン講座を担当している人もいました。教壇に立っている数人から最近声が出なくなっているとの悩みも出されました。 意見交換の時間が短かったため、「年金収入だけで生活できるか」という問題提起がされたが十分に話し合うことができませんでした。再任用・非常勤で生活費を補充している人や退職金を切り崩しながら生活している人などさまざまなパターンがあり、果たして「年金収入だけで生活できる」と断言できる人はどれ位いるのだろうか、疑問を残したまま午後5時に閉会することになりました。来年もまたこの時期に交流集会を開催しますので、是非多<の方々にご参加していただいて、自らのシニアライフに役立ちそうな情報を得ることができる実り多い交流を図りたいと思います


-八ツ場ダムを訪ねて- 

昨年10月27日から1泊2日で神奈川シニア連合主催の「八ツ場ダムと神通川揚水発電所研修の旅」に参加した。政権交代直後、前原大臣が「ダム本体の工事中止」を表明した時、「いよいよ…」と思った私達だったが、後を継いだ馬淵大臣は「゛中止″という言葉には言及しない、今後は予断を持たずに再検証していく」と語り、続く大畠大臣は「馬淵方針を踏襲する」とするが…。
 私達が目にした現地はブルドーザーが唸りをあげ、゛本体″を除いた工事は着々と進捗していた。当時゛中止″の象徴として度々紹介されたT字の「湖面2号橋」は既につながっていた。写真に見る通りである。「゛中止″に言及したのは゛本体″のことであり、関連工事は粛々と続ける」とはなんたる言いわけか、返す言葉もない。普天間問題同様、なし崩しに既成事実が積み上げられということになるのだろうか。 現在進行形の地下工事現場に潜った「神通川揚水発電所」は見どころが多く、宿泊地「磯部温泉」や見学地での幹部諸氏の生態観察は興味深かった。

*八ツ場の経緯については「八ツ場明日の会」「保坂展人どこどこ日記」に詳しい。

                                                (地代所達也)


-3月退職予定者に、向けて

ライフプランセミナー開催される-

神高教主催でこれから退職を迎える方を対象に1月15日にワークピア横浜で開催された。退職後の生活プランや退職金などの資金管理の方法・運用について労金から、高校生命共済について明治安田生命から話があった。その後、昨年度に続いて神高教シニア運動から次のようなタイトルで資料を配付してそれぞれの体験を交えて具体的な説明かあった。「高額療養費制度と医療互助制度」(地代所さんから)、「任意継続組合員か国民健康保険か」(三橋さんから)、「再任用と非常勤雇用の権利について」(井関さんから)。 昼食休憩後に個別相談を受けて散会した。


-税務説明会が

開催される-

昨年3月の退職者を対象に神高教主催による税務説明会が2月5日(土)に神高教会館で開催されました。現職中は年末調整でほとんどの方は必要がなかったが、退職後は自分で確定申告が必要なため、神高教顧問税理士でもある細谷林造氏を講師に神高教シニア運動からのスタッフ数名も含めて、パワーポイントを使っての説明で確定申告書の作成にとりくみました。数名の方で、退職金からも還付されるケースがありました。


会員からの便り

「沖縄と連帯する日退教

   沖縄交流団」に参加して

  山際正道(03・湘南定)

日本退職教職員協議会の主催で標記の沖縄交流団の行動が、昨年12月9日から11日の3日間実施された。参加者は全国から73人であった。 日本退職教職員協議会として初めて企画されたそうだ。参加者は、60年安保闘争を経験した方が中心のようであった。みなさん、退職してからも、現役の方と共に平和闘争を闘いたいという方のようであった。 日程は、第1日目全体集会、2日目は沖縄県内基地めぐり、3日目は総括集会であった。 基地めぐりは、普天間基地から嘉手納基地まで耳を劈く轟音の中飛び立つ戦闘機・戦闘ヘリなどを見、その下の生活の厳しさを実感した。また、沖縄国際大学への戦闘ヘリの墜落跡を見、その時の米軍の振る舞いなごを聞き、激しい怒りを感じた。そればかりでなく日常的に地位協定の理不尽さが発生しており、私的な交通事故の責任すら追及されず、賠償金も日本政府が支払っているなど到底納得できない事態となっている。同じ米軍が駐留する西欧・韓国などでは考えられないことと思う。現地で闘う方から種々の説明を受けて、普天間基他の撤去、辺野古への移設・新基地建設阻止をどうしても勝ち取らなくてはならないと思った。普天間基他の撤去の必要性は、一望すれば一目瞭然で゛危険″の一言につきる。沖縄国際大学に戦闘ヘリが墜落した時の日本の主権を無視した米軍の対応を聞くにつけても、無条件の一日も早い撤去こそ当然の措置と思います。又辺野古への移設は、新基他の建設であり、ジュゴンの海を埋め立てることや米軍がグアムに拠点を移すことから言っても必要のないものと話されました。基本的に日本の安全保障をどう考えるのかの問題でもある。武力ある国家に対して素手で主張を通すために、どのようなことが必要なのか、その検討と具体策がなければ憲法第9条は、絵に描いたもちに終わってしまう。 帰りに首里城を見学した。ここは琉球であって歴史的には、日本とは違う国であったとの感を深くした。歴史的経緯もあり、今日日本となっているが、これまでの経緯を十分認識して事に当たることが重要だと感じた。



シニア運動一口メモ  特別徴収

地方税や社会保険料を本来の納税義務者である個人から直接徴収し納付させるのではなく、現役時代のように給与から天引きして納入する制度を特別徴収と言う。
 特別徴収が適用される税金の中に介護保険料・国民健康保険料・後期高齢者医療保険料も含まれている。介護保険料の特別徴収は、年間の保険料を公的年金の支給額から予め天引きして納付する制度で、第1号被保険者(65歳以上)が対象で、特別徴収の方法により納付することが原則となる。
 国民健康保険料は2008年4月から始まった後期高齢者医療制度の導入と同時に、公的年金から特別徴収を実施している。 対象者は65歳以上74歳以下の公的年金受給者で、1つの対象年金が年額18万円(月額1万5000円)以上で、世帯主であることなどが条件である。後期高齢者医療保険料も公的年金から特別徴収を実施している。対象者は、75歳以上の公的年金受給者で1つの対象年金が年額18万円(月額1万5000円)以上であることが条件である。



★☆★★☆★

シルクロードを自転車で

  中坪  清(09・希望ヶ丘)

私は一昨年退職し再任用2年目。現在厚木清南の定時制の再任用職員として週29時間勤務しています。
初任が横浜翠嵐の定時制だったので新採のころを思い出しつつ、人懐こい生徒達とつき合っています。 
現役時代に山岳部の顧問を続け、高体連登山専門部の2度の海外遠征(89年パキスタン・07年中国天山)に参加しました。遠征に備えての体力維持のため、自転車通勤をしました。今も自転車通勤です。

08年、「ピースサイクル」という団体を知りました。ピースサイクル神奈川は毎年、県下の自治体を自転車でまわり、各首長から平和のメッセージを受け取って広島・長崎に運ぶという運動をしています。反原発の運動で、東海村から六ヶ所村まで800kmを走る行動もあります。09年のこの行動で千葉の稲田氏を知リました。彼は今年70歳てすが走りは若者以上です。「シルクロードを自転車で走りたい」と話したら、「私も行きたい」というので、07年の天山遠征の時にお世話になった中国新疆の旅行社の人と連絡を取り、計画を具体化しました。 
 当初は西安から伊寧(カザフスタンとの国境)まで3500kmを一気に走ろうと思いましたが、年齢や同行者の集めやすさを考えて、1000kmずつ3年かけて走ることにしました。荷物を積んでの走行では距離を稼げないので伴走車も付けました。そうすると同行者が多いほど費用が安<なるのですが、結局、第1回目は退職者の身分の稲田氏と私の二人だけでした。

烏鞘嶺 標高3200mへの登り

一 旅程表-

8/2 成田→上海→西安
8/3 西安→天水(車)途中 法門寺観光
8/4 天水→武威(車)午前中 麦積む石窟
8/5 自転車整備と観光(馬踏飛燕像・白塔寺)
8/6 武威→天祝(走行142 Km)チベット自治県
8/7 天祝→永登(走行84 Km)
8/8 永登→蘭州(走行1 19 Km)
8/9 蘭州観光 炳霊寺観光
8/10 蘭州→会寧(走行1 13 Km)コースアウト
8/11 合寧→静寧(走行 81 Km)長征記念館
8/12 静寧→平凉(走行105Km)
8/13 平凉→涇川(走行 68 Km)崆峒山観光
8/14 涇川→彬県(走行 94 Km)王母窟・大仏
8/15 彬県→西安(走行155 Km)乾陵観光
8/16 西安観光  小雁塔・大雁塔・西安城墻
8/17 西安観光  自転車梱包と兵馬俑・華清池
8/18 西安→成田
                   走行距離計 961 Km






「長安・開遠門」跡のシルクロード群像前







シルクロードには天山北路、天山南路、西域南道の3ルートがあります。私達が走るのは天山北路で、中国の国道312号線にあたります。今回、武威から西安まで走りました。 走行前、西安から武威への車移動の途中、天水郊外で見た仏教遺跡麦積山石窟は印象に残りました。また、武威は漢の武帝が置いた河西四郡の一つで馬の産地。雷台の馬踏飛燕像は名作で、中国国際観光局のマークに使われています。
 走行中コースアウトして標高2000m程の峠に出たことかありましたが、その高さにも畑が作られている事に驚き、数千年にわたる中国農民の営々とした努力に感服しました。 峠道には苦労しましたが、並行するトラックが気息奄々、荷物満載で走る姿には中国の輸送力の力強さを体感しました。 今年は武威からトルファンまで1500kmを走る予定です。一緒に走る人、大歓迎です。