安心・信頼の社会保障制度を確立しよう
新しい高齢者医療制度を早くつくろう

昨年の衆議院選で民主党が圧勝した時、後期高齢者医療制度は約束どおり廃止されると期待した。
結局は政府による「検討会議」は先送りとなった。
今日的には特に社会保障の充実、公正な税制の実現、平和と民主主義、環境を守る、政権維持を
確かなものにする、「中央、地方における退職者組織を一層発展させる」ことが必要とされている。


‘10全国高齢者集会開催される
9月15曰午後1時から曰比谷公会堂において、全国から約2200名の参加者で開催された。昨年は鳩山新内
閣発足前曰に、今年は民主党代表選で菅氏が当選した次の曰ということで、政権の節目に巡り合わせの開催
であった。冒頭、主催者を代表して退職者連合眞柄会長から「新たな前進と発展を期そう」との挨拶があり、つ
づいて共催である連合の南雲弘行事務局長からの挨拶は、「労働を中心とした福祉型社会に向けて」と題して
挨拶があった。来賓として民主党から細川律夫厚生労働副大臣(第二次菅政権で厚生労働大臣に就任)、社
民党から福島瑞穂党首からの挨拶をいただいた。
この後、基調報告では高齢者医療制度改革会議での委員でもある阿部安吉退職者連合事務局長から新たな
高齢者医療制度についてと今後の課題についても含めた報告があった。つづいて、厚生労働省主催の全国で
開催されている新高齢者医療制度で公聴会開催地の宮城、大阪、福岡の参加者から、そして自治退からと4
名による意見発表があった。最後に「年金、医療、介護等、社会福祉を大切にし、充実した社会保障制度のもと、
高齢者が安心して暮らせる曰本、若者が未来に希望が持てる曰本、戦争をしない曰本、世界平和に貢献する
曰本、そんな21世紀の曰本を目指し、私たちの運動を前進させましょう」といった「集会アピール」と眞柄会長に
よる力強い団結ガンバロ-で一部を終了した。
二部として「N H Kみんなの体操」の青山敏彦先生によって、参加者全員がデモ行進の準備を兼ねての体操で
身体をほぐした。そしてデモ行進に移った。曰比谷公園を出発して、銀座・外濠通り、有楽町・西銀座を経て東京
駅手前の鍛冶屋橋まで「シュプレヒコ-ル」で街の人に訴えながらのデモであった。
                                                                                                                           (中野渡)


地公四単三・地公退高齢者集会開催される
「記念講演」報告 日本教育会館ホール

介護保険は老いを守るか
~介護保険10年の検証と制度改善への課題~
                                                                                                 沖 藤 典 子
9月14曰(火)午後1時30分から主催者あいさつや基調報告などの後に記念講演があった。
認定区分が引き下げられ「寝ていたベッド(レンタル)を持っていかれた」「ケアマネージャーが替わり(区分により
2種)本人・家人が混乱した(緊急時に適切なアドバイスをした前のケアマネが越権行為で処分?)」、同居親族(
有職・高齢などの事情は考慮されない)があり「生活援助が受けられない」「慣れないい男'姓介護が増加(別居
が手?)」など数々の悲喜劇が起きている。
介護保険発足当初は事業推進のため被介護者をどんどん認定したが、直ぐに財源問題に直面、悪質業者の林立
が社会問題ともなって経費圧縮・受益者負担増の方向に方針転換した。しかし、「自己負担(1割+α)に耐えられ
ない」「介護保険料5000円の壁(上限)が見えてきた」など介護難民の増加、介護従事者の過酷な労働・・・と現場
は様々な課題や矛盾に直面し、揺り戻しが見られる。高齢化率増の危機が声高にいわれるが、増大は2020年頃
がピークで以降は高原状態になり、また高齢者のうち介護対象は16%程度だから、84%は元気で介護を必要とし
ていない事実にも留意が必要である。
2000年4月にスタートした「介護保険法」は5年毎の改正、「介護報酬」は3年毎に改定されている。当然ながら社
会政治情勢に大きく規定されている。小泉改革では“聖域なき経費削減”や“民間活力の利用”の対象となり、政
権交代では“福祉で雇用”や“弱者にやさしい社会”がテー マとなっている。成立10年を経て「介護保険」制度は
我々の老いを守る働きをしているのだろうか?と問う沖藤氏の講演は豊富な事例を紹介しながらの軽妙な話に笑
いが絶えなかった。“暮らしと生活を守り”お見送りするのが高齢者に対する国家・国民の礼儀だ、との指摘が印象
に残った。
                                                                                                         (地代所)


日退教関ブロ交流集会開催される
9月28曰(火)午後1時20分からラポール曰教済を会場に9都県の退職教職員協議会の代表が集まって交流集会
が開催された。我がシニア運動からは三橋副代表と中野渡事務局長が参加した。
開会の挨拶の後、曰退教事務局次長の竹田邦明氏が挨拶に立って、高齢者医療制度の検討状況の報告、沖縄
三行動を12月に向けて準備中であること、そして2013年には定年退職年齢が61歳となって退職者がほとんどいな
くなり、以後65歳定年まで3年ごとに5回に渡って退職者がいなくなる状況が生まれ、重要な組織課題になると話さ
れた。議事に入って、参加各都県の組織行動の報告が行われた。昨年の交流集会でも話題になった入会者が少
なく会員・役員の高齢化が進み、入会金収入が落ち込んでいるという報告が相次いだ。山梨県退教は現職の校長
・教頭・教職員組合からの補助金が少なくなったものの、加入者が増える傾向にあるということで例外のようである。
レポート発表では、埼玉県退教から「新しい歴史教科書」採択を巡って県教組が中心に呼びかけて全県ぐるみの教
育運動として2005年に発足した「埼玉教育フォーラム」に県退教も参加することを正式決定したとの報告があり、続い
て都退教から「朝鮮高級学校の無償化」の運動、都高退教から「曰の丸・君が代10.23通知の撤回闘争」等につい
ての現状報告が行われた。この3本のレポートは曰退教全国ブ□ツク集会に発表される。
                                                                                                                                     (三橋)


高校生活応援基金」のご報告とお願い
  

                                                                                                神高教執行委員長  園 部  守
「貧困」「格差」が大きな社会問題となる中で、神高教は2009年度の第69回定期大会で「地域・教育支援事業」を立
ち上げ、「雇い止め」など不当な取り扱いを受けた非正規労働者が労働審判等に訴えるための「着手金」の貸付と、
同行サポートを中心とする「非正規労働者等支援基金」の設置とともに、この「高校生活応援基金」にとりくむこととし
たものです。
この基金による初めての奨学生の募集・給付が本年4月から開始されたところ、各県立高校のご協力やマスコミ等で
の報道|こより、当初の予想を大きく上回る1,699人が応募、7月末までに、そのうち今年度の要件(生活保護世帯およ
び可処分所得300万円未満世帯)を満たす、1,642人に対して奨学金(1人3万円)の給付が完了しました。
この状況は子どもたちの家庭をめぐる経済的な状況がさらに深刻さを増していることを裏付ける結果となっています。
この「基金」設置に際して、退職者会を通じてご協力のお願いをさせていただいたところ、8月末までに、退職者の皆さ
んから140万円を超える多額など浄財を頂戴することができました。この奨学金を受けることとなった生徒たちへの励ま
しとともに、この事業の中心となっている現職の教職員へもあたたかい励ましとなったことをあらためてお礼申し上げ
ます。
応募者が当初の想定(3年間で2,500人給付)を大きく上回ったことから、会後の事業継続に困難が生じる可能性も出
てきています。「基金」では国での給付型奨学金の創設の動きも睨みながらも、少なくとも来年までの実施は行いたい
と考えておりますので、さら、ご浄財の募集をさせていただきたいと考えています。また、「非正規労働者等支援基金」
でも「雇い止め」等で職を失った労働者に生活保護の受給をすすめるためなどの同行サポート事業を進めており、同行
者として神高教OBの人材が求められています。積極的なご協力をお願い申し上げます。


「高校生平和大使」に10万円

国運に「高校生平和大使」を派遣する取り組み は、1998年に長崎の高校生を中心として「被爆地 の願いを世界に」を
目的に始まりました。
神奈川では、神高教が中心となり2005年から高校生平和大使を選出し国連に送る運動に取り組んでいます。
今年度は、諸星佳織(県立巨木高校3年)さん が平和大使として、また、国連欧州本部訪問をはじめとした「高校生平和
大使の旅」への同行者として、中山裕責(田園調布学園高校2年)さんが派遣されました。神高教シニア運動は09年カン
パ 86,800円に一般会計より13,200円を加え、10万円 を渡しました。


シニア運動一口メモ
任意継続組合員か国民健康保険か
医療保険をどこにするかをお悩みのかたへ


2010年1月の神高教ライフプランセミナー(退職者説明会)で「任意継続組合員か国民健康保険か」と題して報告した内容
を、退職後2年目を迎えられる方に改めて注意を喚起するためにお話しします。
共済組合の短期給付(医療保険)は、任意継続期間が2年間となっていますが、1年目はよいとしても2年目についてはじっ
くり検討する必要があります。掛金の算定基準が退職月の初曰の給料月額の70%(2010年度は平均給料月額378,000円
を限度額)となって2年目の掛金を支払うため、もしあなたが退職後職に就かず特別支給の共済年金のみの収入の場合は
国民健康保険(国保)への加入をお勧めします。
国保は前年1月から12月までの市民税額(横浜市の場合は課税所得額の6%)を算定基準として医療分、支援分、介護分
の所得割料率をかけた保険料とそれぞれの均等割額の保険料の合計額(市区町村で異なります)が掛金となります。従っ
て退職後1年間の給与所得がない場合には20万円ほど掛金が少なくなります。ただし国保の場合は扶養家族についても
1人分の掛金を支払うことになりますので、注意が必要です。
非常勤や再任用19時間15分の仕事をしている場合にはどうでしょうか。退職後の給与所得と特別支給の年金額との合計
の所得額(退職月の半分ないしそれ以下と予想されます)から市民税額を算出して、任意継続組合員としての掛金額との
比較を行う必要があります。
参考までに2010年度の定年退職者の場合のそれぞれの掛金率を以下にまとめておきます

任意継続 短期掛金 × 0.08372(介護分を含む)
国 保
(横浜市の場合)
短期掛金 ×1.19+均等割額36,500円
支援分 ×0.34+均等割額10,200円
介護分 ×0.33+均等割額13,420円
                                                                                                                                        (三橋)


募集
沖縄と連帯する曰退教 沖縄交流団の派遣


趣旨:1 沖縄の普天間基地撤去、辺野古新基地建設反対の実態把握と運動の強化
  2 沖縄県民、とりわけ沖縄県・高退教職員との連帯交流
  3 全国各地での報告活動と基地撤去・縮小の運動強化
■ 日 程 2010年12月9日(木)~11日(土)2泊3日
12月9日(木)14: OO沖縄の「教育福祉会館」集合
14: 00~17: 00開会、沖縄のこの間の闘いに学ぶパンフレット(日
退教作成)を使った学習
12月10日(金)9:30 教育福祉会館(バス)出発 普天間基地・辺野古視察
18: OO 沖縄県・高退教職員との全体交流
12月11日(土)9: 00教育福祉会館 総括会議(2時間程度)、解散後は自由
■ 締め切り:2010年11月19日(金)



                                ★☆★シ☆ニ☆ア☆ラ☆イ☆フ★☆★

               退職後の人生(シニアライフ)は、
               自然食農医(自給)的に生きるのが最善


                                                                                    内堀嘉満(06・中央農業)

私は、「自然食農医的に生きる」のが最善と思っています。自給できるものは食べ物だけでなく、移動も歩きや自転車にし、
健康維持も医者に頼らない工夫をするなど、自然にそった生活が良いと考えています。自然農はその中心で、現在家の
近くに4ケ所農地を借用、実践しています。
出身地の長野県でも自然農を実践したいと計画中です。スウェーデンのサマーハウスやロシアのダーチヤのあるような暮らし
が、精神的・経済的両面から自分(個人)と社会の大きな安全弁にもなると考えています。
スウェーデン・ポーランド等の民族舞踊研究会(毎週火曜日午後代々木・木曜日午後橋本)も主宰しています。現在、自然農
や民族舞踊を若い人に伝えたい、残したいと強く思っています。

内堀の山菜農場がある場所について
現在借用用している農地で一番大きいのは、東京都と神奈川県の境になっている境川源流域の空気・水・土のきれいな山
中にあり、山菜を栽培しています(地図参照)。
宝沢と名づけられた狭い沢に、約30年間放置されている谷田が20枚程並んでいますが、そのほぼ真ん中にある2枚の谷田を5年前から借用しています。
直ぐ上に発電用揚水ダム城山湖がありますが、途中で道が絶え、人家は在りません。沢の水はきれいで、そのまま飲めます。
農場の手前までは町田市の大地沢青少年センターに通じるバスも走れる大きな道がありますが、農場に入る道は人1人が歩ける程度の細い道しかないので、あまり人も来ません。
かつて谷田だったところなので春先はせり採りに来る人がいますが、田に水を入れてないのであまり採れない。春先から夏にかけてトンボを探しに来る大人(私とほとんど同じ年代の男性=これもシニアライフ。子供~若者はまず来ない)もいますが、田が乾燥しているのでトンボも少ししかいない。
2年前の豪雨で山が崩れ、私が借用している直ぐ下の谷田が5枚埋まり川原になってしまいました。復旧工事で元の谷田に戻しましたが、その後も谷が深くなり、新たな小さい谷ができ、傾斜地の立ち木が倒れたりしています。山の表面は大木やつたに覆われ緑豊かに見えますが、地表を覆う草がないので表土がどんどん削られているのです。一見自然豊かで環境は良さそうなのですが、上流に大きな人造湖もあるのでかなり危険な場所かも知れません。
シニアライフと離れますが、放置されている谷田の-部を溜池状にすれば、洪水時の調整池にもなり、せりやトンボは一気に増えると思います。 谷両側の植生も表土に日光が届くように整理すれば山菜含めた山野草が増え虫も鳥も増えます。特に蝶が好む草木を多くすれば子供から大人まで行きたがる場所になると思います。現在川流域の堤防かさ上げ工事が行われていますが、山に対する対策が先だと思います。
狭い谷間なので日照時間も短いです。冬季はほとんどの作物が育ちません。猪も多くほとんどの農作物は食べられてしまい
ます。猪はミミズが好物なので秋になると畑の隅すみまで掘り起こしてしまいます。そこで栽培できるのは山菜だけになって
しまいます。

内堀の栽培している山菜について
自然農は、できるだけ自然状態で栽培します。 あまり耕さず、雑草取りもあまりしません。機械や農薬も使いません。山菜は
極めて自然農に適した作物です。現在私が栽培・増殖している主な山菜は、次の内容です。
ウド・コゴミ・山椒・ウコギは近くの山から 移植したものです。
エシヤレツト・ミヨウガ.くきが緑のフキは 近くの農家から入手した栽培種です。
くきが赤いフキは北海道から移植しました。 大葉ギボシは勤務していた中央農業高校から 移植したものです。

山菜の利用方法について

自給用の野菜等は別途作っていますが、山菜は売るのを目的に栽培しています。
相模原市が橋本地区で朝市の計画を持っていますが、そこで主に売る予定で栽培を増やしました。が朝市は、協力できる
農家の数が少なく現在計画が宙に浮いてしまっています。
現在まで友達のレストランと近くの旅館に少し売れましたが、後は踊り仲間に買ってもらっている状況です。自宅近くで売り
先を開拓したいと思っています。山菜はなじみが薄いので、できるだけレシピをつけて売る努力をしています。

そのレシピの例
1)大葉(青シソ葉)味噌の作り方
味噌を植物油で炒め、トウバンチヤ・砂糖を加え再度炒め、火を止め熱い内にざく切りした大葉を加えかき混ぜて出来上がり。
そのままご飯のおかずになる。冷奴に乗せ食べるのち絶妙です。冷凍保存しても風味が変わらないので、常備菜として優れ
ています。
2)ミョウガの若芽(ミョウガ筍)の使い方
花ミョウガと同じように使えます。ねぎのようにも使えます。 ミョウガ筍は細かく刻んだり、熱を加えると全部たべられます。
① 生で味噌をつけて食べる。酒のつまみに良い。
②細かく刻み、納豆に加える。
③斜め切り(切り□がきれい)して、鍋物に入れると良い。
④味噌汁の具にも良い。
3)フキ葉でつくるフキ味噌
刻んだフキ葉を、植物油で妙め、味U曽(葉の半量程度)を加え再度炒め出来上がり。
好みで出しの素・みりんを入れる。ふきのとうでつくるフキ味噌とそっくりです。

内堀の農場・民族舞踊の見学・協力・賛同したい方は連絡ください。
連絡先: 080-1130-9321