安心・信頼の社会保障制度を確立しよう
後期高齢者医療制度廃止を必ず実現しよう

民主党、社民党、国民新党は、9月9曰に政策協定を結び、連立政権を樹立しました。政策協定には後期
高齢者医療制度の廃止や「年金・医療・介護など社会保障制度や雇用制度を信頼できる、持続可能な制度ます。引き続き、安心・信頼の社会保障制度へと組みかえていく」といったものが含まれています。これらは、私たちの従来からの要求と合致していの確立に向けて取り組んでいきましょう。

―地公四単産・地公退高齢者集会開催されるー

9月14曰、  日本教育会館ホールで表記の集会があった。
 地公四単産(自治労、曰教組、都市交、全水道)と地方公務員退職者協議会の主催だが、参加者は日退教や自治退などに加盟している退職者の人達で、神高教シニアからも2名が参加した。
 主催者側の挨拶は安部卓弥都市交通委員長、地公退眞柄栄吉会長、来賓挨拶として民主党大河原雅子参議院議員、社民党党首福島瑞穂参議院議員からあったが、特に来賓挨拶は総選挙勝利後の高揚した口ぶりが感じられ、それは会場全体を覆う雰囲気であった。
 集会は、年金・医療・介護・福祉、少子化対策、税制・平和問題などの諸課題について、地公の現役と退職者が連携して運動を推進する意思統一を確認する場となった。なかでも「高齢者医療制度」の廃止が強く訴えられ、政権交代によりそれがいよいよ実現される見通しがついた、との希望が参加者の共通の心持ちになった感じが広がった
ただ、安易な気持ちは許されず、現退一致でねばり強い要求を貫徹する取り組みが求められるという、川端邦彦地公退事務局長の報告が参加者の気を引き締めた。
  集会の後半、「年越し派遣村」で村長を務めたNPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長湯浅誠氏の「貧困と格差社会の変革」と題する講演があり、今の社会は滑り台社会でセーフティネットの機能不全による貧困の固定化が進んでいるという話があり、現状変革が政権交代による政治に託されるのではないかとの気持ちにさせられた。
最後に集会参加の感想として高齢者集会と銘打たなくとも、元気な退職者集会とすれば良いと思った。(藤見睦彦)                                                               

―09全国高齢者集会開催される-

   9月15曰曰比谷公会堂において、全国から約2,200名の参加で開催された。
日退教からは約90名の参加者であった。冒頭、 主催者を代表として退職者連合眞柄栄吉会長の挨拶、つづいて共催である連合の高木剛会長からの挨拶、来賓として民主党から渡部恒三最高顧問、社民党から福島瑞穂党首からの挨拶があった。いずれも総選挙勝利のお礼と、これからの新内閣が 取り組む決意が述べられた。
  この後、安部安吉退職者連合事務局長からの基調報告につづいて、今年度は「意思表明」として岩手県退職者、 NTT職者会、宮崎県退職者会といった地方の退職者会等からの取り組みと決意が述べられた。  最後に「年金、医療、介護等社会福祉を大切にし、充実した社会保障制度のもと、高齢者が安心して暮らせる曰本、若者が未来に希望が持てる曰本、戦争をしない日本、世界平和に貢献する日本、そんな21世紀の曰本を目指し、私たちの運動を前進させる」といった「集会アピール」で-部が終了、二部は望月晴美さんによるソプラノ独唱と歌唱指導、さらに全員合唱があり終了。そして曰比谷公園から銀座、外濠通り、有楽町・西銀座を経て東京駅手前鍛冶橋までシュプレヒコールで訴えながらのデモ行進で終了した。    (中野渡強志)

09全国高齢者集会スローガン

安心・信頼の社会保障制度を確立しよう
1.後期高齢者医療制度を即時廃止させよう
2.天引きに反対し、年金制度を改善させよう
3.「介護難民」をなくし、介護制度を充実させよう
4.組織の強化拡大をはかり、高齢者運動を前進させよう
5.憲法の精神を生かし、世界平和の実現をめざそう 


―日退教関東地区組織活動交流集会―

9月25()午後1時20分からラポール曰教済を会場に交流集会が始まり、神高教シニア運動からは、中野渡、山崎、三橋の3名が参加した。午後4時まで関東地区の8都県退職教職員協議会(正式名称は各都県で異なる)からの活動の概要報告と、干葉県退教と茨城県退教からは具体的な活動報告が行われた。  神奈川を除く各都県の退職教職員協議会は、会費制の任意加入組織で、2008年度の新規加入者数は030名程度とかなり少なくなっている。私達シニア運動の新規加入者が207名だったことを考えると、神奈川の組織の特徴が浮かんでくる。若年退職者が加入しない、退職者名簿が入手しにくいなど様々な事情を抱え、役員の高齢化も目立っているという。しかしながら広報紙の発行にとどまらず、学習会、文化祭、研修旅行など多彩な活動を行っている。
城県退教の報告は、9つある支部のうち最も活発な活動をしている県北支部からのもので、「金山百体観音と趣味の作品展」と題するものだった。曰立市を臨む助川山の石仏群周辺の草刈りを年2回16年間にわたって続けてきているという。また、写真、古文書、陶芸、囲碁、ゴルフなどの同好会が中断をはさみながらも活動を続け、今年で
17回を数えているという。
 神高教シニア運動は現役組合の組織活動支援を主な目的として発足したが、4年目を迎え広報紙の発行、ホームペーブの作成以外にも活動の幅を広げようと、今年度は再任用・非常勤や介護など退職者の身近な問題を取り上げ交流会を開催しようと考えています。(三橋正俊)                                                                                          




―退職時および再任用に関する要望

神高教シニア運動は今年度の総会などで出された会員からの様々な要望・意見を役員会で話し合い、次の4点について神高教および神高教を通して県教委に働きかけるよう、神高教執行部に申し入れました。

 1.神高教退職説明会に前年度退職者の体験が 生かされるようにする。
  10月1曰に意向調書を提出し3月末に退職辞令が出るまでに、どのような手順があるのか前年度退職者から教えてもらいたい。
2.意向調書に、再任用希望の有無以外に備考欄に非常勤希望についても記述するようにする。合わせて「神高教非常勤雇用リスト」に掲載すること。
   *非常勤希望者には退職年度の「神高教非常勤雇用リスト」に間に合わせて欲しい。
3.再任用者の持ち時間についてはガイドラインを堅持させること。
  *県教委の説明資料には勤務の例として授業時数の目安が掲載されているが、職場によっては大幅に超えている実態がある。
 4.再任用者の特勤手当の不合理を是正すること。
   *曰額特殊勤務手当が「1週間のうち割り振られた勤務時間の最も長い曰の勤務時間」で割り振られるため、5日勤務の19時間15分任用者は正規職員の半額になってしまう。



 

09高校生平和大使に10万円のカンパ-

  この運動は、05年より長崎の市民団体が中心となって高校生を平和大使として国連欧州本部に派遣しているもので、神奈川では06年から実行委員会を作り、神奈川選出の高校生平和大使を送っています。本年度も山本大記さん(県立湘南高校2年)を平和大使として、また、同行者として秦康貴さん(栄光学園高校3年)を派遣することになりました。
 二人は8月16日に神奈川を出発して19曰に国連欧州本部を訪問し、25曰に帰国しました。神高教シニア運動は、09年度総会で確認した「次世代を担う若者の運動を支援する。当面『高校生平和大使』の運動に協力する」との方針でカンパ活動に取り組んできました。
  カンパ74千円に一般会計より26千円を加えて10万円を、8月11日に地代所達也代表が神高教分会代表者会議の冒頭で山本大記さんに手渡しました。



 

募  集 日退教 中国・四川教育文化視察交流団

  20091127()12月2日(水)5泊6日
費 用 137,000
視察先 四川省什?市?氏鎮中学校(昨年のカンパ先)
     四川省科教文衛工会、パンダ基地、都江堰、武侯祠、杜甫草堂、世界遺産・峨眉山
募集人員20名(先着順)
取扱事務局 福岡県退職教職員協議会。日本退職教職員協議会

 

(財)高校教育会館からのおしらせ’

    教育研究所・教育討論集会2009
20091114()14:0017:00
かながわ労働プラザ 多目的ホールA
テーマ 「再編の10年 その到達点を探る」
シンポジスト
        彰夫(首都大学東京 教授)
      山根俊彦(県立高等学校教員)
      久世 公孝(県立高等学校教員)
コーディネーター
      井上 恭宏(教育研究所所員)

神高教シニア運動 交流集会

『こんなこと、
   
話し合ってみませんか』
        ……お茶でも飲みながら……

    ■:再任用・非常勤という働き方
     それぞれのシニアライフ

    時11月7日(士)14001600
    高校教育会館地下会議室





★☆★☆★

シニアライフは「林住期」

・・サポート活動に参加しませんか・・

横山 滋(2004・向の岡工業)

この8月22曰から27日の6日間、「中国東北部・平和と交流の旅」に行って来た。沖縄平和ネットワーク首都圏の会が、企画した初めての「中国への平和交流の旅」とのことだった。7月初旬、シニアの会議で教育会館に来たとき、たまたま案内のチラシを見て参加を決めた。20年あまり前に他界した父から、幼き頃に聞いた戦争体験を追認することがひらめいたからだった。今も思い出すのは、「満州」の平原に沈む大きな夕曰のことや「ウースンクリーク」の戦場の話だ。
 中国東北部は、旧満州であり、曰本帝国が朝鮮・中国を軍靴で踏みにじった地域だ。瀋陽に2泊、ハルビンに2泊、最終曰に瀋陽に1泊の旅程だったが、多くの発見があり、課題を突きつけられた旅だった。「ウースン」が上海郊外の「呉淞」であり、日本帝国軍隊が南京侵略の先遣部隊を上陸させた激戦地であることをこの旅で知った。満鉄の寝台車で見た夕曰は、工場からの排煙でくすみ、林立する高層マンションにしばしば遮られた。ハルビン駅ホームの長さには驚かされた。あの伊藤博文が安重根によって暗殺された場所だ。ハルビン市内で、安重根記念館を見学できたのは良かった。今年10月が安重根の「義挙」から100年目である。石川啄木の「われ知る、テロリストのかなしき、かなしき心を」の一節を思い出した。(詩集「ココアの-匙」)シニアとは、定年後の生活期と考えると、労働の強制から解放され育児や家事からも自由になれる(相対的であるが)時期だ。人生を4つに分ける古代インドの哲学(ヌマの法典)によれば、林住期であり、人生でもっとも輝かしい時ともいえる。過去に培ってきた智恵や経験を社会還元する時期であり、次の世代が活躍できるより良い環境づくりに努め、自らは朽ち果て無一物になり、自然に帰る準備をする時期(遊行期)に至る。現在の用語で言えば社会貢献であり、 R(社会責任)といえだろう。
  この4月、高教組の呼びかけで、「非正規労働者支援基金」が始まった。「派遣テント村」が目に見えるようにした曰本の貧困状況と労働者の無権利状況は、傀儡国家満州を、「日本の生命線」として列強諸国と対峙し、アジア民衆を戦火に巻き込んだ1930年代の曰本社会とダブる。「支援基金」の活用は、予測を超えて半年で14件941名、430万円余になっている。労働の場の喪失が生活の破壊に直結し、住居と生活費の枯渇、子どもの教育の喪失に直結していることが多い。戦後日本が経験したことがない深刻な社会状況だ。自動車・電機産業関連だけでなく、公務労働の現場でも非正規労働者が不安定で劣悪な労働条件で働かされている。
  神奈川高教組が神奈川の地域で-人でも加入できる労働組合・ユニオンと連携し、闘いに立ち上がった労働者を財政的に支援している活動は、大きな力になっている。活動がより豊かになるためには、人のネットワークが豊かになることが必要だ。高教組シニア運動に関わっている皆さんが、「林住期」の生活の一部に、非正規支援基金が行っている「労働・生活・教育支援サポーター」活動を組み込んでいただきたい。悲鳴を上げている労働者の声に目を傾け、今使えるセイフティネットを最大限に活用するアドバイスをし、その子どもたちの学習する権利保障を模索する活動だからだ。
  民主党政権になり、世の中は少し変わるのだろうか?「静かな革命だ」と期待を寄せる声もあるが、市民の一人ひとりの取り組みと行動抜きに「変革」はあり得ないと思う。「希望は戦争」と叫ぶ若者の姿に見る「地獄」を、人と人のネットワークで「労働と生活の希望」へと作り変えていきたいと思う。チヨットでもお手伝いできる方は気楽に連絡ください。

  非正規労働者支援基金・同行サポーター連絡先
   神奈川労働相談ネットワーク事務所     
  221-0835 横浜市神奈川区鶴屋町3-30-1
  TEL ax 045-628-9542     
    Ema i l kroudounet@taupe.plala.or.jp
URL: http://www geocities.jp/kroudounet/