働く者と高齢者の連帯により、平和で生きがい、働きがいのある「高齢者福祉社会」の実現を

 

−地方四単産・地公退  高齢者集会開催される−

去る 9月14曰(日)、曰本教育会館ホールで地公四単産(自治労、曰教組、都市交、全水道)と地方公務員退職者協議会(自治退、曰退連、都市退連、全水道退、都退協)の主催で9.14高齢者集会が開催され、神高教シニア運動からも2名が参加した。

 この集会で年金・医療・介護・税制などの問題点が次々と出された。とりわけ75歳以上の高齢者を対象にした「後期高齢者医療制度」の廃止が強く訴えられた。昨年10月からの全国的な「後期高齢者医療制度」の廃止を求める署名では退職者連合全体で1,576,832筆と当初目標の150万筆を超える取り組みの中で、地公退は571,492筆の署名を集め大きな力となった。集会の後半に慶應義塾大学教授の金子勝氏による記念講演があった。小泉・竹中路線による構造改革で国民が如何に苦しめられているかといったことや世界同時不況の到来について具体的な話があり、そうした中で自民党総裁選挙ごっこをやっている場合じゃないといた政局の話があった。その数曰後にリーマン・ブラザーズの破綻やメリルリンチの身売りなどがあり、金子氏の話がそのまま現実となったのには驚かされた。

 

―後期高齢者医療制度の廃止を求める―

後期高齢者医療制度の即時廃止を求める08全国高齢者集会は、9月15曰(敬老の曰)、全国から2000名を超える仲間が曰比谷公会堂に結集して開催された。曰退教として神高教シニア運動から3名が参加した。小泉内閣の改革・規制緩和路線以降、曰本は弱肉強食・格差拡大の社会となり社会保障は大きく後退しました。退職者連合は、これからも高齢期を心豊かに生きるために年金・介護・医療制度などの改善をはじめ、高齢者福祉の拡充と曰本の社会保障制度の改善を目指して運動を進めることを確認しました。さらに、国民が安心して暮らせる曰本、信頼できる政治の実現のために政権交代する以外はないことも参加者全員で確認したところです。集会後、曰比谷公園から銀座を経由して東京駅八重洲口までデモ行進して市民に後期高齢者医療制度の廃止などを訴えた。

 

08全国高齢者集会スローガン

後期高齢者医療制度を即時廃止させよう

1.安心・信頼の社会保障制度を確立しよう

2.住民税の年金からの天引きに反対し、年金制度を改善させよう

3.「介護難民」をなくし、介護制度を充実させよう

4.組織の強化拡大をはかり、高齢者運動を前進させよう

5.憲法の精神を生かし、世界平和の実現をめざそう

6.政権交代を実現するため、総選挙の勝利をめざし現退一致で頑張ろう

 

−関東ブロック組織活動交流集会に参加して−

 9月30曰新宿の「ラポール曰教済」で、曰退教(曰本退職教職員協議会)の長野、静岡を加えた関東各都県の教職員組合の退職者会の初めての交流集会が午後1時半から開催された。干葉、東京、神奈川は義務制と高校の組織が別だが、他は県単位で退職者を組織していた。なかには山梨、静岡のように管理職も含む組織もあった。最初は各都県からの現況報告があり、ほとんどが任意加盟の組織で会員数の確保に悩んでいるとのことだった。神高教組合員の退職者がほぼ全員会員となる私たちのような組織は見あたらなかった。

 午後2時半からはユニークな活動に取り組んでいる東京(高)、静岡、埼玉、茨城からのレポートが発表された。東京(高)は「闘う都高教」に負けてはいられないと都知事・都教委を相手に「日の丸・君が代」の予防訴訟や国民投票法・共謀罪(継続審議)・教育基本法の反対闘争、後期高齢者医療制度反対に取り組んだ「この5年間」を報告した。静岡は16支部を2支部ずつにまとめ「退教協だより」を回り持ちで刊行し、囲碁大会などを開催している。埼玉は18年間にわたり文化展「比企野」を開催してきて絵画、書道、写真、文芸など各種同好会の活動が盛んであるという。茨城は今年で2回目の「愛好祭」を実施する予定で、観劇、ゴルフ、ダンスなど12の愛好会が活性化しているという。

 私たちの退職者組織はシニア運動という名の通り、現職の神高教の組合活動を支援する組織として出発した。現職との交流という独自の活動目的を持っているが、発足3年目を迎えて他の都県での活動に学びながら、新たな企画を検討していく必要がありそうである。(三橋 正俊)

 

−原子力空母横須賀母港化を許さない719全国集会一

 7月19曰14時から横須賀ヴェルニー公園で「原子力空母横須賀母港化を許さない7.19全国集会」がフォーラム平和・人権・環境(旧平和フォーラム)など四者の主催で開かれた。退役するキティホークに替わり新たに配備される原子力空母ジョージワシントンの横須賀母港化に反対する15,000人以上の人々が全国から集まった。会場に入りきれず、地元神奈)||県の諸団体は隣接する北側でデモまで待機するほどで、近年にない参加人数、盛りあがりであった。生け垣で隔てられた北側では集会の挨拶も聞こえずひたすら待機、デモが始まっても1時間以上出発できなかった。その間、神高教の佐藤書記長が米軍墓地に繋留されている米艦船や自衛艦の説明をしてくれた。艦内火災事故を起こしたジョージワシントンがここに停泊し原子力事故でも起こされたら取り返しがつかない事になると思った。神奈川部隊が10数梯団 の最後にやっと出発した。墓地正門前で抗議の シュプレヒコールをし、市役所前公園で解散した。(藤見 睦彦)

 

原子力空母ジョージ・ワシントンが強行入港

横須賀市民の、そして全国からの「原子力空母横須賀母港化を許さない」の声を無視し、 9月25曰(木)午前に米海軍原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀港への入港を強行した。午後6時 30分からヴェルニー公園で開催された抗議集会に は全国から6,000名以上が参加し、憲法九条の平 和理念を高く掲げ、決してあきらめずに、粘り強く最後まで戦い抜くことを確認した。

 

08高校生平和大使に原田さん(横浜国際高校)―

この運動は、98年に長崎で始まり、神奈川では06年から実行委員会を作り、神奈川選出の高校生平和大使を送っている。

 今年度の高校生平和大使の応募者は12人。面接選者では、それぞれが平和に対する強い思いを様々な形で表現、難航したものの、最終的に昨年以来積極的に運動に参加してきた横浜国際高校2年の原田愛美さんが選出された。審査委員は(元高校生平和大使の2名、高教組園部委員長他1名の4名)。また、大使の他に同行者として原菜々美さん(横浜商業高校3年)も選出された。6月15曰には、全国から今年度の高校生平和大使が長崎に集まり、結団式が行われた。結団式やその後 の記者会見、そして「ながさき平和大集会」の中で原田さんは「神奈川では署名活動を1時間やっても20人もあつまらないほど長崎とは意識の差がある。被爆者の話を聞ける最後の世代だからこそ、私たちが平和の願いを神奈川や国連で訴えたい。」とその意気込みを語った。昨年の神奈川の平和大使である高村千紗さんは「高校生平和大使として伝えなければならないことをじっくり考えてほしい。」とエールを送った。(「高校神奈川」No.555より)

  今回は高校生平和大使へのカンパの他に神高教シニア運動運営カンパと「憲法理念の教育基本法の会」設立運動のカンパのお願いをしています。

 

−現役シニア、補い支え合いながら更なる神高教運動の前進を

現役の皆さんは、規約による「給料月額の100分の1を基準」とした組合費と、機関決定による闘争救援資金及び会館費を“組合費”として納めています。 ‘07年度決算によれば、−人当り平均納入月額は、組合費・闘争救援資金・会館費を併せて5,200円余、年間総額では、63,000円余となっています。これらの資金は、組合員の権利拡大・平和運動の前進など種々の運動に使われています。また、その活動を支える休職専従役員・雇用書記局職員の賃金、会館事務局運営費、教宣費、通信費など曰常体制の維持にも使われています。組合員の皆さんからの浄財は、確立された方針に基づく日常の取り組みや集会など諸闘争の展開に使われ、要求の実現が図られているのです。

 市民運動に参加される方々の−部から「自分達は手弁当で参加しているのに、組合員は動員費をもらって参加している」という批判とも受け取れる声を聞くことがあります。それは、組合員が組合費納入という形で曰常的に運動を支えている事実を充分認識されていないからではないでしょうか。全ての経費を個人で負担されている方もおられるとは思いますが、神高教は、一般会計だけで年間約3億円を支出して活動を展開しています。 これらを全て個人負担するのは現実的ではないでしょう。運動の継続のためには、多くの組合員の方々の意志と負担によってその財政を賄うのがあるべき姿といえましょう。職場代表の参加する機関によって決定された方針に基づく行動に、その組合費から交通費・行動費が支払われています。参加者は、組合員の意志を踏まえて参加していることとなります。動員費は、概ね実費相当額であり、自分の納めた組合費も含まれていることになります。このように組合員は組合費という自己負担をし、行動に参加しているのです。

  以上のような事実についての認識を深め、神高教はじめ組合組織に結集され、厳しい状況の中から組合費を拠出することで運動を支えてくださっている皆さん対して、改めて敬意を表します。神高教と神高教シニア運動に参加される皆さんが手を携えて目標実現に向け共に努力したいと思います。
(シニア運動 幹事 山際 正道)

 

 

 

 

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「湘南癒し工房を立ち上げて」

司(073・小田原定)

授業で『水の東西』という文章を扱った折、ししおどしを知らない生徒達にその音色を聞かせようと、室内用循環型ししおどしセットを手作りし、文化祭で茶道部横に展示したことがあった。

 その後、息子に「水槽の上にミニししおどし付きの箱庭を作ったらどう?」と言われ、試作し、ついには意匠登録までした。

  元々手作り細工は好きで、現在、工房のメイン作品となっている竹細工・リース・ステンドペーパーなどは文化祭クラス企画、アクアリウムは職員企画として立案したのが始まりだ。工具類は体育祭デコレーション係や一年生担任として文化祭を担当する度に自前で買い足した物も多い。

  運動部の主顧問と授業その他の校務を両輪に、充実した教員生活を送ってきた自分だが、二十世紀末の頃から「やりたいことはやりにくく、やりたくないことばかりが増え続ける」傾向が、年を追って強まったように思う。早期退職・自立願望は工房立ち上げへの機運を後押しした。

  退職の三年前、運動部顧問を諦め、退職後は開房か非常勤かを見極めようと、午前中は自分の時間として使える定時制へ転勤した。起業フォーラムに出席したり、特許申請に挑戦したり、試作品を展示してもらって商品価値を見極めたり……。

 最大の問題はテナント料だった。リハウスも考えた。住宅地にある自宅を改造して制作場所にし、委託販売やフリーマーケット等で売るのも一案だった。

  最後の年の正月過ぎ、現在お借りしている二階の部屋が空いていることを知り、知り合いに仲介してもらってお願いしたところ、金銭的な負担無しで業務の手伝いをしたり、集客に協力出来る活動をする、という条件で貸して頂けることになったのである!!

  もう、万々歳のニッコニコの毎曰。かくしてスキップ気分で退職を迎え、「湘南癒し工房」房主となった。

   自分のやりたいことを自分のやりたい方法でやっているのだから、ストレスは感じようもない。無料かつ簡単に作れる方法でホームページも開設した。知り合いに仲介を頼んで、秦野ふるさと公園に月一回出店する道も開けた。かつての同僚や卒業生の協力を得て、材料調達や□コミによる販路拡大も進んでいる。ゴルフ場はリース材の宝庫だし、往復の道筋では材料の他山菜採りもできる。

 収入は小遣い程度にしかならない。年金はまだ満額は出ないので、今は退職金を切り崩して食いつないでいるが、それで仕方ないと思っている。誰の命令も受けず、誰かに指示を出すこともなく、太陽の動きに合わせて生活できている。週に三曰、工房に出かけているが、お茶も頂くし夏はエア.コンも使わせて頂き、快適に作業しているのだから不満のあろうはずもない。「清く、貧しく、美しくも無く」といったところだ。

 手がける作品は着想次第で種々雑多。是非、ホームペーブをご覧下さい。

 今年四月から自治会役員を引き受けさせられた、その流れで今、「二宮盆唄」なる盆踊り唄の作詞作曲まで手がけているところである。 笑える第二の人生、幸せ者だと感謝している。

 

工房所在地

中郡二宮町中里 「湘南建材園芸センター」2 F

二宮〜秦野線 中里信号 西角

営業時間

原則 火・木・土曜日 9:00〜16:30

連絡先  湘南癒し工房

携帯 T E L   090−9366−1366

ホームページ   U R L

http://scn-net.easymyweb.jp/member/user_id/