希望の持てる社会の実現のために

第2回定期総会を開催

 神高教シニア運動第2回定期総会は5月26日 (土) 午後2時より高校教育会館会議室で開催されました。 2007年3月に退職した神高教組合員174名が新たにシニア運動に加わりました。当日の参加者は15名で、 総会議長に渡辺雅史 (04湘南・通) さんを選出しました。 中野渡強志代表の主催者挨拶に続き、 来賓として出席いただいた日本退職教職員協議会の事務局次長の越川薫一さんの「年金の動向」 についての話がありました。  その後、 2007年度運動方針および2007年度会計予算についての審議に入り、 原案通り可決しました。 また、 役員は2年任期のため今年度は昨年に引き続きということでしたが欠員になっていた会計監査などの役員の補充を次の方々を選出しました。会計監査:山崎郁夫 (07永谷)、 幹事:三橋正俊 (07松陽)、 渡辺顕 (04横須賀工業)  最後に大会宣言を確認し総会を終了、その後の懇親会で退職後の近況報告などを話しながら16時頃に散会しました。

 2007年度役員体

 代  表:中野渡 強 志
 副 代 表:地代所 達 也
 事務局長:山 際 正 道
 幹  事:横 山   滋  平 瀬菊 子
       三 橋 正 俊  渡 辺 
 顕

 神高教シニア運動 2007年度運動方針

1.私たちを取り巻く情勢

 憲法は、 戦争を経験した国民が渇望した平和と民主主義を基調として作られています。特に権力を持つ国家のあり方を規定し、 立憲主義の立場を明らかにしています。 その位置づけを変え国民の義務を強調するものへの改悪が目論まれています。 戦後社会が、その精神に基づき目指したものがいまや根こそぎ破壊される危機にあるといっても過言ではありません。 私たちは、 一層努力を積み重ねなんとして日本国憲法の基本精神である平和と民主主義の価値を大切にしてゆかねばなりません。その意味で憲法改悪への動きに 「憲法フォーラム」 などの諸団体とも連携して闘う神高教と共に私たちは、 私たち自身と子・孫のためにも運動に取り組みます。
 教育基本法は、 2006年12月に改悪が強行されました。 この反対運動に現職組合員と共に私たち 「シニア運動」 は、 不十分ながら連日国会前行動などに参加し、結成初年度に結成の意味を実感した所です。 安倍内閣の進める 「改悪教育基本法」 「教育再生会議」 などに基づく更なる現場の教育・教職員統制強化を阻止し、 教育・子どもを中心とした教育の実現を目指す神高教の運動を支援して行きます。
 学区撤廃・全県一学区制度に改定された神奈川の高校教育現場は、引き続き県教委の掲げる 「学力向上特色ある県立高校づくり」 推進を受け、 あたかも学力だけが重視される風潮を作り出しています。 加えて形式的な勤務を強いる服務規律厳守の方向、新たな人事評価制度、 勤務成績の給与への反映などで一層教職員への統制が強化されようとしています。 神高教の目指す 「希望する全ての子どもに高校教育を」 「教育現場を重視する」の道筋を確固たるものにするための取り組みを支持し支援します。
 退職後の教職員を取りまく状況は、年金・医療・介護など直接日常生活に関係する部門で厳しい改変が進められようとしています。 その場に今まさに直面している者とこれからその状況に到達する者が一見利害対立を見る面を持っています。しかし長い目で見ると、 共通のあるべき方向を見出すことができるはずであり、 そこを見出しつつ運動に取り組まなくてはなりません。
  「神高教シニア運動」 は、神高教とともに会員自身の諸課題と神高教の課題の解決・前進に向けて全国・地域の仲間とも連帯して活動を進めることとします。 また現職員への支援活動を検討しシニアボランティア運動として具体化する方向を追求します。更に次代を担う若い人々への支援を目指し当面 「高校生平和大使」 運動を支援してゆきます。

2.具体的取組
1) 組織拡大・充実、 組織体制の整備を目指す。
 @既退職者への加入の働きかけを行う。
 A事務局体制を整備し、 連絡体制を整備し教宣活動に 取組む。
 B会運営資金をまかなうため、会員の任意のカンパ活 動を行う。
2) 神高教・上部団体の活動方針を踏まえて諸活動に取り組む。
 @憲法改悪反対、 子ども・現場を重視する教育実現な どに取組む。
 A年金・医療・介護などの諸課題解決に向けて取組む。
 B神奈川の教育問題など諸課題解決に向けて取組む。
 C日教組退職者会・連合神奈川退職者会などと共に諸 課題に取り組む。
 D現職者への支援活動を検討し可能な所から具体化を する。
 E次世代を担う若者の運動を支援する。
  当面 「高校生平和大使」の運動に協力する。

第2回 定期総会宣言 

  私たちは本日ここに第2回定期総会を開催し、 これからの運動の方向を確認し元気に活動を展開することを誓いました。  2006年12月15日、 「改正」 教育基本法が成立し、 同月22日公布・施行されました。 「改正」 を受けて今 「教育関連三法案」 が国会で論議されています。戦後教育の担い手であった私たちの足跡を否定し、 積み上げてきたものを根こそぎ葬り去ろうとしています。 2007年5月には 「国民投票法」 が制定され、 憲法 「改正」への足がかりが着々と整いつつあります。 国が教育を支配し、 平和と民主主義を尊重する国民の声を圧殺して戦争が出来る国にしようというのです。 私たちは 教え子を再び戦場に送らない決意を再確認せねばなりません。
 学区撤廃・入試改革・学校再編が実施され、新しい職制の導入・差別賃金・教師評価と高校現場は内から外からの改革に追いまくられ、 教職員・生徒の活き活きとした活動がからめとられつつあります。 将来を担う若者達の将来を明るいものにするために私たちの取り組みが期待されています。
 各種控除の廃止・引き下げによる年金課税の強化、健康保健の自己負担率の増加など、 近年の税や医療制度の改悪は、 私たちシニアの生活をじわじわと圧迫し、 現役世代の将来をも暗くしています。 自らの生活と未来のシニアに人間らしい生活を保障するために声を大きくしなければならいないでしょう。
 私たちは昨年5月27日神高教シニア運動を立ち上げ、 教育基本法改悪反対などの運動に積極的に参加してまいりました。 結成2年目は、 子や孫に希望の持てる社会を残すために、友好諸団体と協力し現役を支援する運動を強化します、 新しく加わった仲間とともに楽しみながら息長く運動を続けましょう。
2007年5月26日

神奈川県高等学校教職員組合

      シニア運動第2回定期総会

 退職後もシニア運動で活動をしたい!=半数近くが回答

神高教シニア運動についての現職へのアンケート 2007年3月実施

 神高教シニア運動は神高教組織の協力を得て、 2007年3月に現職神高教組合員に対してアンケートを実施しました。 学期末と忙しい時期でしたが725名の回答がありました。
「神高教シニア運動を知っていた」と答えた組合員は30%程度で、 まだその存在は十分認識されていないことが分かりました。 当然、 年令が下がるほど認識度は低くなってきます。
そうした中でも退職後に 「積極的に」と 「「たまに」 を併せて半数近い人がシニア運動に参加したいと答えています。
「どのような活動をしたいかと」いう問に対して、 「現職への支援」 「神高教のバックアップ」 との答えが多く、 職場の厳しさの反映かと思われます。 具体的には集会・デモ参加、 ビラまき、 署名などと日頃あまりできない活動をやろうとしています。平和・人権の活動と答えている人も多いです。
「シニア運動への期待」 としては「中央動員などの代替」 「県民として行政に意見を寄せてほしい」 といった要望や 「育児・介護等のサポート」  「悩み相談」 といった意見もありました。
 憲法改悪に向けての策動が強まる中で、国会周辺への座り込みなどは現役組合員の日常の活動に制約があることから、 シニア運動の活動が期待されていることがこのアンケートから伺えます。

はまどりで、 横浜港見学

15回施設見学交流会行事に参加した。 局地的荒れ模様の天候の合間を縫って海事広報艇 はまどり で横浜港を見学した。 営業用のマリーンシャトル等とほぼ同じコースを辿るのだが、海員組合の先輩の案内付クルーズはまた格別であった。 数十年前に乗船した 赤い靴 号でのクルーズでは海洋汚染の臭気が気になったものだが、 今は波のしぶきが顔にかかっても気にならない。関係各方面の努力によって海は確かにきれいになってきた、 しかし海側からはきれいに見える陸はどうだろうか?介護を食い物にしたコムスン等の金権企業、 杜撰な年金管理を恥としない社保庁、などの跋扈している。 教育基本法を改正し、 憲法改正で実現される 美しい国 は老人にバラ色の未来を約束する!?

07年6月8日 地代所達也)

 ★☆★シ☆ニ☆ア☆ラ☆イ☆フ★☆★

実際 「ともにいきる」となると

駒 崎 亮 太 (05・茅ヶ崎高)

  茅ヶ崎でオールアライブしゃを展開しています。1Fは 「水辺の想」 という有機喫茶店ですが、 150cmの水槽を中心に7水槽で海淡水魚、 熱帯魚を観ながら、 憩と癒しと居眠りに誘われる空間です。2Fは 「とおもいきや」 有機自家焙煎珈琲に有機活発芽玄米の昼食を10人前程提供。 たまにライヴをやっています。 2Fの壁はサステナブルの先駆アイヌを想う小動物画(ちなみに1〜3Fの階段壁は、 同じくサステナブルな沖縄がテーマです)。 3Fは卓球場兼ミニシアターで、 さりげなく反戦反公害の壁画です。 各階10坪弱。
 しかしこれらの形は方法であり、目的は別。 通信制勤務の頃、 卒業したくない生徒に何人も出会いました。 定時制でも卒業してから身のおきどころ、 いき場のない生徒がいました。 「学校へ行っても行かなくてもいい社会の実現をめざす」研究会(学実研)で、 学校らしくない、 教育らしくないものを追求してきたその先に、 さて 「社会に行かなくてもいい」 はあるのか、 ということです。 反・叛でなく非・脱社会ということなのか?…
 いきづまっている若者とどう出会い「いきあう」 のか、 ニート、 ひきこもり、 心を病む若者に対して、 とりあえずは 「遊雀」 (我と来て遊べや親のない雀) を掲げました。 登校拒否の生徒達の居場所同様、まず、 ありのままの自分を肯定し、 そのままでいいと、 今を仮の人生=準備期間としてではなく、 真生として楽しく生きよう、 ということです。 言わば急がばまわれ、で世直しのために、 まずは、 今ここで、 もうひとつの世づくりをしていこう…
 もうひとつのテーマがあります。本人がもう1人の自分に変わりたい、 変わろう、 と決意志向した時のつきあい方です。 これがなかなか難問です。 「障害もひとつの個性だ」 と言われます。 社会に出にくい=人間関係でつまずく若者の場合、(もちろん社会こそが、 生きていく上での最大の障害なのですが) 「個性も障害だ」 と言うしかない状況に追いつめられます。  その場合、 障害も個性も「クセ」 と呼ぶのがいいと思うのですが、 そのクセがクセものです。 一考えすぎて動けないクセ、 自分のセイにし自分を責めすぎるクセ、 自分のセイにしないで、 反省しなさすぎるクセ、自己評価が低すぎるクセ、 高すぎるクセ。 自尊心、 意地、 プライドの高い、 低いクセ、 自己顕示欲が強い、 注目、 評価、 認められたいクセ…をドースル。
 それらに対し3つの 「ショック療法」で対応しようとしています。 @ 自然との触れあいで生物としての身体のリズムをとりもどし、 人間との触れあいで心安らぐよう。 A 生物としての体をここの食でつくり直す。 B 頭ばかりではなく、 体、 手足を使って職への練習をここでする。 という具合です。
〔追1〕 若さも権威ある立場もない、もう1人の自分が、 心ひとつで他人 ヒ ト といきあう、 もうひとつの人生をエンジョイしています。
〔追2〕 いきづまる若者や家族の方が相談に来て、「相談料は?(とらないのですか、 とった方がいいのでは)」 といってくれますが、 まだヤセ我慢の美学 (?) で 「お代は見ての・聞いての・話しての (飲んでの…飲み代も自己申告?) お帰り」 っていうフェアトレードがいいなァーと思っています。
〔追3〕 現在、 高浜高校に出稼ぎに行っていますが、そのため若者等の相手をする気持ちと時間に、 ゆとりがなくなっています。 駒崎に思う存分活躍させてやれ、 こういう空間は重要だ、 と感じられる方は、 ぜひ家賃補助のカンパをお願いいたします。
〒振替 0250-3-113435 オールアライブしゃ
(0467・57こんな・1103いいおっさん)