第3回定期総会
 神高教シニア運動第3回定期総会は2008524日(土)午後3時より高校教育会館会議室で開催されました。
 総会議長に
井関茂明(08茅ヶ崎・定)さんを選出し、中野渡強志代表の主催者挨拶に続き、議事に入りました。
 この日は神高教の分会代表者会議があったため、来賓として途中で園部守委員長の挨拶をいただきました。 
 2008年度運動方針および2008年度会計予算については、原案通り可決しました。
 また、役員任期の改選年にあたり代表に
代所達也さんを、副代表に三橋正俊さんを、事務局長に中野渡強志さんを、幹事に08年3月に退職した井関茂明さんと林三郎さんを加えて新しい体制で出発することになりました。
 最後に大会宣言を確認し総会を終了、その後の懇親会で退職後の近況報告などを話しながら17時30分頃に散会しました。
 

   第3回定期総会宣言

 私たちは本日ここに第3回定期総会を開催し、これからの運動の方向を確立し元気に活動を展開することを確認しました。 
2006年教育基本法が「改正」され、2007年6月には「教育関連三法案」が成立しました。副校長の新設・教育委員会の権限強化・免許法の更新制など「教育改革」が、いよいよ実働しようとしています。
一方、戦後教育を否定し、憲法「改正」へひた走ろうとする動きに対して、安倍内閣の崩壊、更には、「憲法九条の会」の盛り上がり、“沖縄集団自決”裁判の勝訴、“イラク空自派遣”の違憲判決など草の根の運動の広がりによりその流れに抗する動きが強められてきました。
しかし国会内では改憲勢力が多数であることに変わりなく私たちは“自らに真がある”を信じて運動を継続せねばなりません。 
学区撤廃・入試改革・学校再編が実施され、新しい職制の導入・差別賃金・教師評価の影響が高校現場をじわじわと締め付けています。「改革」に追いまくられ、教職員・生徒の活き活きとした活動がからめとられつつあります。
若者達の将来を明るいものにするためにも私たちの取り組みが期待されています。 
各種控除の廃止・引き下げによる年金課税の強化、健康保険の自己負担率の増加など、近年の税や医療制度の改悪は、私たちシニアの生活をじわじわと圧迫し、現役世代の将来をも暗くしています。
特に「後期高齢者医療制度」は高齢者の尊厳を著しく傷つけ、世代間の対立を徒にあおるものです。
自らの生活と未来のシニアに人間らしい生活を保障するため「後期高齢者医療制度」の廃止、少子高齢化を見据えたあるべき医療制度の実現を目指して声を大きくしてゆかなくてはなりません。 
私たちは一昨年5月27日神高教シニア運動を立ち上げ、教育基本法改悪反対や福祉制度改悪反対などの運動に積極的に参加してまいりました。
子や孫に希望の持てる社会を残すために、友好諸団体と協力し現役を支援する運動を強化します、新しく加わった仲間とともに楽しみながら息長く運動を続けましょう。 

2008年5月24日

神奈川県高等学校教職員組合シニア運動

第3回定期総会

2008年度運動方針

1私たちを取り巻く現状と活動

安倍首相の突然の退陣・衆参逆転現象は、表面的には、憲法改悪などへの動きを弱める結果を招来しました。しかし依然として自民党・民主党を中心に改憲勢力が多数を占めていることを忘れてはなりません。
平和と民主主義を基調として作られた日本国憲法は、特に権力を持つ国家のあり方を規定し、立憲主義の立場を明らかにしています。
しかし戦後社会が、その精神に基づき目指したものがいまや根こそぎ破壊される危機にあるといっても過言ではありません。
私たちは、一層努力を積み重ねなんとして日本国憲法の基本精神である平和と民主主義の価値を大切にしてゆかねばなりません。
その意味で憲法改悪への動きに「憲法フォーラム」などの諸団体とも連携して闘う神高教と共に私たちは、たち自身と子・孫のためにも運動に取り組みます。

 教育基本法は、2006年12月に改悪が強行されました。私たちは、連日国会前行動などに積極的に参加し、結成の意味を実感した所です。
強行成立した「改悪教育基本法」などに基づく更なる現場の教育・教職員統制強化を阻止し、教育・子どもを中心とした教育の実現を目指す神高教の運動を支援して行きます。
一方働く者を取り巻く環境は、非正規雇用の増加によるワーキングプアーの増加など格差社会の現実がますます強まっています。学校を卒業した人々が安定したよりよい生活を営める環境作りに努めなくてはなりません。 
学区撤廃・全県一学区制度の下、「学力向上特色ある県立高校づくり」推進を受け、学力だけが重視される風潮が作り出されています。
加えて形式的な勤務を強いる服務規律厳守の方向、人事評価制度と勤務成績の給与への反映などで一層教職員への統制が強化されようとしています。神高教の目指す「希望する全ての子どもに高校教育を」「教育現場を重視する」の道筋を確固たるものにするための取り組みを支持し支援します。
退職後の教職員を取りまく状況は、年金・医療・介護など直接日常生活に関係する部門で厳しい改変が進められようとしています。
後期高齢者医療制度は、高齢者の医療保障を危うくするものといえます。またこの問題は、掛け金を年金から控除することとしており、年金不明者照合の公約も反古にされ国民の財産が失われそうとなっていることと相俟って老後の生活に深刻な影響をあたいかねません。
これらの問題は、長い目で見ると、年齢に関係なく全ての国民に共通の課題であると言えます。その点を踏まえて現職・退職者が共に運動に取り組まなくてはなりません。
「神高教シニア運動」は、神高教とともに会員自身の諸課題と神高教の課題の解決・前進に向けて全国・地域の仲間とも連帯して活動を進めることとします。また現職員への支援活動を検討しシニアボランティア運動として具体化する方向を追求します。
更に次代を担う若い人々への支援を目指し当面「高校生平和大使」運動を支援してゆきます。
 昨年はそのためのカンパ活動をおこない、46人で87,500円のカンパをいただき2007年度会計からの支出とあわせて10万円をカンパしました。


2具体的取組
 (1)組織拡大・充実、組織体制の整備を目指す。
    @既退職者への加入の働きかけを行う。
    A事務局体制の整備をはかり、教宣活動に取組む。
    B会運営資金をまかなうため、会員の任意のカンパ活動を行う。
 (2)神高教・上部団体の活動方針を踏まえて諸活動に取り組む。
    @憲法改悪反対、子ども・現場を重視する教育実現などに取組む。
    A年金・医療・介護などの諸課題解決に向けて取組む。
      後期高齢者医療制度の廃止を目指す。
      年金からの天引き、自己負担の引き上げ、被扶養者からの保険料徴収阻止を目指す。
    B神奈川の教育問題など諸課題解決に向けて取組む。
    C日教組退職者会・連合神奈川退職者会などと共に諸課題に取り組む。
    D現職者への支援活動を検討し可能な所から具体化をする。
    E次世代を担う若者の運動を支援する。
当面「高校生平和大使」の運動に協力する。
    F地方自治、市民運動を担うことを目指し検討を始める。
(3)「シニア運動」活動交流を進める。
   @神高教の活動に可能なところから積極的に参加し現役世代との交流を深める。
     分会教研への参加、相談会の開催などを検討する。
   A「シニア運動」HPを利用した交流を深める。
   B「シニア運動」活動報告会開催を検討する。

2007年度決算
収入
項目 予算 決算 備考
繰越金 476,577 476,577
入会金 522,000 522,000 174人分
会員負担金
(カンパ)
18,000 121,000 運営カンパ103000
返戻金
12,800 日退教から
その他 200 33,231 利息 総会祝儀32000
合計 1,016,777 1,165,608
支出
項目 予算 決算 備考
活動費 500,000 326,505 図書券、会報、通信費、総会
事務局費 200,000 138,680 事務局旅費・行動費
分担金 60,000 58,000 日退教、 神奈川シニア連合
その他 50,000 30,110 地震カンパ10210、振込開設1100、ホームページ6300、平和大使12500
予備費 206,777 612,313 次年度へ繰り越し
合計 1,016,777 1,165,608
○ 平和大使へのカンパ 会員からのカンパ100,000円 会員からのカンパ 87,500円(46人) 
       一般会計から12,500円を支出しました
○ 会運営カンパ103,00円(45人)
2008年度予算
収入
項目 前年度 08年度 備考
前年度から繰り越し 476,577 612,313
入会金 522,000 621,000 207人分
会員負担金(カンパ) 18,000 80,000
返戻金
10,000
その他 200 30,000 利息等



合計 1,016,777 1,353,313


支出
項目 前年度 08年度 備考
活動費 500,000 600,000 図書券、会報、通信費、総会
事務局費 200,000 200,000 事務局旅費・行動費
分担金 60,000 80,000 日退教、 神奈川シニア連合
その他 50,000 50,000 ホームページ等
予備費 206,777 423,313



合計 1,016,777 1,353,313
2008年度神高教シニア運動役員体制

 代  表    地代所 達也
 副代表     三橋  正俊
 事務局長   中野渡 強志
 幹  事    横山   滋  
          山際  正道
          平瀬  菊子
          渡辺   顕
          井関  茂明
          林   三郎
 監  査    藤見  睦彦
          山崎  郁夫