第2回定期総会

神高教シニア運動第2回定期総会は5月26日(土)午後2時より高校教育会館会議室で開催されました。総会議長に渡辺雅史(04湘南・通)さんを選出し、中野渡強志代表の主催者挨拶に続き、来賓として出席いただいた日本退職教職員協議会の事務局次長であられる越川薫一さんの「年金の動向」についての話がありました。
その後、2007年度運動方針および2007年度会計予算についての審議に入り、原案通り可決しました。また、役員は2年任期のため今年度は昨年に引き続きということでしたが欠員になっていた会計監査などの役員の補充を以下の通り選出しました。

会計監査:山崎郁夫(07永谷)、幹事:三橋正俊(07松陽)、渡辺顕(04横須賀工業)

最後に大会宣言を確認し総会を終了、その後の懇親会で退職後の近況報告などを話しながら16時頃に散会しました。

第2回定期総会宣言

私たちは本日ここに第2回定期総会を開催し、これからの運動の方向を確認し元気に活動を展開することを誓いました。 2006年12月15日、「改正」教育基本法が成立し、同月22日公布・施行されました。「改正」を受けて今教育関連三法案」が国会で論議されています。戦後教育の担い手であった私たちの足跡を否定し、積み上げてきたものを根こそぎ葬り去ろうとしています。2007年5月には「国民投票法」が制定され、憲法「改正」への足がかりが着々と整いつつあります。国が教育を支配し、平和と民主主義を尊重する国民の声を圧殺して戦争が出来る国にしようというのです。私たちは“教え子を再び戦場に送らない”決意を再確認せねばなりません。
 学区撤廃・入試改革・学校再編が実施され、新しい職制の導入・差別賃金・教師評価と高校現場は内から外からの改革に追いまくられ、教職員・生徒の活き活きとした活動がからめとられつつあります。将来を担う若者達の将来を明るいものにするために私たちの取り組みが期待されています。
 各種控除の廃止・引き下げによる年金課税の強化、健康保健の自己負担率の増加など、近年の税や医療制度の改悪は、私たちシニアの生活をじわじわと圧迫し、現役世代の将来をも暗くしています。自らの生活と未来のシニアに人間らしい生活を保障するために声を大きくしなければならいないでしょう。
 私たちは昨年5月27日神高教シニア運動を立ち上げ、教育基本法改悪反対などの運動に積極的に参加してまいりました。結成2年目は、子や孫に希望の持てる社会を残すために、友好諸団体と協力し現役を支援する運動を強化します、新しく加わった仲間とともに楽しみながら息長く運動を続けましょう。

                 2007年5月26日               
               神奈川県高等学校教職員組合シニア運動第2回定
期総会
2007年度運動方針

1私たちを取り巻く情勢
憲法は、戦争を経験した国民が渇望した平和と民主主義を基調として作られています。特に権力を持つ国家のあり方を規定し、立憲主義の立場を明らかにしています。その位置づけを変え国民の義務を強調するものへの改悪が目論まれています。戦後社会が、その精神に基づき目指したものがいまや根こそぎ破壊される危機にあるといっても過言ではありません。私たちは、一層努力を積み重ねなんとして日本国憲法の基本精神である平和と民主主義の価値を大切にしてゆかねばなりません。その意味で憲法改悪への動きに「憲法フォーラム」などの諸団体とも連携して闘う神高教と共に私たちは、私たち自身と子・孫のためにも運動に取り組みます。

 教育基本法は、2006年12月に改悪が強行されました。この反対運動に現職組合員と共に私たち「シニア運動」は、不十分ながら連日国会前行動などに参加し、結成初年度に結成の意味を実感した所です。安倍内閣の進める「改悪教育基本法」「教育再生会議」などに基づく更なる現場の教育・教職員統制強化を阻止し、教育・子どもを中心とした教育の実現を目指す神高教の運動を支援して行きます。

 学区撤廃・全県一学区制度に改定された神奈川の高校教育現場は、引き続き県教委の掲げる「学力向上特色ある県立高校づくり」推進を受け、あたかも学力だけが重視される風潮を作り出しています。加えて形式的な勤務を強いる服務規律厳守の方向、新たな人事評価制度、勤務成績の給与への反映などで一層教職員への統制が強化されようとしています。神高教の目指す「希望する全ての子どもに高校教育を」「教育現場を重視する」の道筋を確固たるものにするための取り組みを支持し支援します。

退職後の教職員を取りまく状況は、年金・医療・介護など直接日常生活に関係する部門で厳しい改変が進められようとしています。その場に今まさに直面している者とこれからその状況に到達する者が一見利害対立を見る面を持っています。しかし長い目で見ると、共通のあるべき方向を見出すことができるはずであり、そこを見出しつつ運動に取り組まなくてはなりません。

「神高教シニア運動」は、神高教とともに会員自身の諸課題と神高教の課題の解決・前進に向けて全国・地域の仲間とも連帯して活動を進めることとします。また現職員への支援活動を検討しシニアボランティア運動として具体化する方向を追求します。更に次代を担う若い人々への支援を目指し当面「高校生平和大使」運動を支援してゆきます。

2具体的取組

(1)組織拡大・充実、組織体制の整備を目指す。
    @既退職者への加入の働きかけを行う。
    A事務局体制を整備し、連絡体制を整備し教宣活動に取組む。
    B会運営資金をまかなうため、会員の任意のカンパ活動を行う。

 (2)神高教・上部団体の活動方針を踏まえて諸活動に取り組む。
    @憲法改悪反対、子ども・現場を重視する教育実現などに取組む。
    A年金・医療・介護などの諸課題解決に向けて取組む。
    B神奈川の教育問題など諸課題解決に向けて取組む。
    C日教組退職者会・連合神奈川退職者会などと共に諸課題に取り組む。
    D現職者への支援活動を検討し可能な所から具体化をする。
    E次世代を担う若者の運動を支援する。

               当面「高校生平和大使」の運動に協力する。
2007年度予算
収入の部
項 目 金 額 備 考
前年度からの繰越し 476,577
入会金 522,000 174人分
会員負担金(カンパ) 18,000
その他 200 利息等
合   計 1,016,777
支出の部
項 目 金 額 備 考
活動費 500,000 図書券・会報・通信費
事務局費 200,000 事務局費・行動費
分担金 60,000 日退教、神奈川シニア連合
その他 50,000
予備費 206,000
合  計 1,016,777

シニア運動の活動(2007年度)
月 日 内 容 場 所
4月11日 役員会 高校教育会館
4月26日 ヒューマンチェーン 国会
4月26日 神奈川9条の会集会 西公会堂
4月27日 バクダットは今! 集会 県民サポートセンター
4月28日 メーデー 臨海公園
5月1日 神奈川交流メーデー 港町診療所
5月3日 憲法集会 開港記念会館
5月7日 役員会 高校教育会館
5月10日 役員会 高校教育会館